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ひとり写真部~カメラのこんちくしょー~

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白神山地のたび②

旅一日目の終わり、ワクワクしているけど、妙に静かな気持ちで車を走らせていた俺は、
いつの間にか、ソワソワ・ドキドキした気持ちに変わっていたのでした。



「宿がない・・・」

唐突に始まった今回の旅。
もちろん宿を事前予約している訳はなく、「行けばなんとかなるだろー」くらいの気持ちで、
世界遺産・白神に乗り込んだのでした。

しかも、移動の拠点に選んだ日本海側は完全にミスチョイスで、宿はおろか隣町に行くにも1時間くらい車を走らせなければならない。そして、隣街に宿がある保障はない。
(白神挟んで太平洋側には弘前と言う大きな町がある)

時刻はすでに21時。
夕日を眺めたり、静寂に身をゆだねてコーヒー淹れたり、ちょっとのんきに過ごしすぎました。

ま、いいか。と腹を括って今夜は車中ビバークすることに。
海を見下ろす道を走っていると、お手ごろな広場らしき場所を発見!
よく見ると、広い敷地の中に2つのテントがぽつんぽつんとたっている。
どうやら地元の人がプチキャンプを楽しんでいるようだった。

おじゃましま~す、と先客のテントから離れたところに車で乗り入れ、足場を確認。
固められた地面に短い草が生えている程度。見たところ木はなく枯れ枝も落ちていない。
これでは焚き火は出来ないな、と思いながらも今夜はここで寝ることに。

ストーブでお湯を沸かし、持参した唯一のカップラーメンに湯を注ぐ。
見上げれば満天の星空。
耳を澄ませば、波の音の中、早くも秋の虫の音。

あらー、これは宿に泊らなくて正解だったな。

空腹を満たした俺は、星を肴にウイスキーを飲む。
腹の底にぽっと灯が点り、星空はぐっと輝きを増す。

夜空を、この雰囲気をカメラに収めたかったのだけれど、俺の腕前では全く絵にならず。
でも良いんだ。ちゃんと味わったから。

したたかに酔っ払って、今夜の寝床の「ヴィッツの助手席」に入り込んだ。

俺の生き血を狙う吸血蚊と格闘しながら、いつの間にか深い眠りに入ったのでした。
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by analog-system | 2009-08-23 21:39 |
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