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ひとり写真部~カメラのこんちくしょー~

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死に逝く日を想う・・・

映画「おくりびと」を観て来ました。



大げさな表現はなく、ただ、淡々と静かに、確実に「死」に向き合っていると言う印象です。
どの役者さんの演技もとても誠実で、作品として非常に高いレベルにあると思いました。

一番印象に残っているシーンは、本木雅弘演じる納棺師である主人公に、妻役の広末涼子が「その仕事はやめて欲しい」と言う思いで言った、
「普通の仕事をして」、「触らないで、汚らわしい」
と言うセリフ。

「死」というのは、いつから日常ではなくなってしまったのだろう?
日常でなくなったばかりか、疎ましく不潔なものと位置づけられてしまった。
古来より、日本には「死」を尊ぶ風習があり、死者と生者とで共に生きていると言う感覚があったはず。
集落には「死の匂い」を発する神社・お寺が中央に位置し、霊的なものを感じ・畏れ・敬う精神が、日本人には備わっていた。
「死」は自然なことであり、綺麗も汚いもない、ただ当たり前のこととしてそこに存在している、と言う感覚があったのではないだろうか?

でも、現代にはない。絶対に。
だから、「おくりびと」のような映画ができたのだと思う。

「死」は疎ましくない。
先逝く人に、感謝と現世の魂への尊敬を持って、当たり前のように送り出したい。
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by analog-system | 2008-11-24 23:04 | 映画
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